CentOS 6.3をPXE,TFTPを利用してネットワークインストールします。
DHCPサーバには、Windows Server 2008 R2
TFTP,PXEサーバには、CentOS6.3
を利用します。
またネットワークインストールをテストする端末はVMの仮想ゲストを利用します。
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まずは、Windows Server側のDHCP設定をします。
DHCPサーバは構築済みで、スコープの設定まで終わっていると仮定します。
対象スコープ(ネットワークインストールをするセグメント)を展開し、
[スコープオプション]上で右クリックし、【オプションの構成】をクリックします。
スクロールし、66番、67番を表示させます。
ブートサーバホスト名に、CentOS上に構築するTFTPサーバのIPアドレスを入力します。
ブートファイル名に、pxelinux.0 と入力し、【OK】をクリックします。
続いて、CentOS側にTFTPをインストールします。
下記コマンドを実行し、TFTPサーバをインストールします。
#yum install syslinux tftp-server xinetd
#mkdir /var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg
#cp /usr/share/syslinux/pxelinux.0 /var/lib/tftpboot
TFTPを起動しておきます。
#vi /etc/xinetd.d/tftp
disable = no に変更します。
xinetdを再起動します。
#/etc/init.d/xinetd restart
ネットワーク経由でブートさせたいOSのISOイメージを前もって適当な場所へダウンロードし、
以下の作業を実施します。
#mkdir -p /var/pxe/centos6
#mkdir /var/lib/tftpboot/centos6
#mount -t iso9660 -o loop /home/iso/CentOS-6.3-x86_64-bin-DVD1.iso /var/pxe/centos6
#cp /var/pxe/centos6/images/pxeboot/vmlinuz /var/lib/tftpboot/centos6/
#cp /var/pxe/centos6/images/pxeboot/initrd.img /var/lib/tftpboot/centos6/
#cp /usr/share/syslinux/menu.c32 /var/lib/tftpboot/
#cp /usr/share/syslinux/pxelinux.0 /var/lib/tftpboot/
#vi /var/lib/tftpboot/pxelinux.cfg/default
以下の内容を記述し、保存します。
timeout 100default menu.c32
menu title ########## PXE Boot Menu ##########label 1menu label ^1) Install CentOS 6kernel centos6/vmlinuzappend initrd=centos6/initrd.img method=http://192.168.0.230/centos6 devfs=nomount
label 2menu label ^2) Boot from local drivelocalboot
HTTPでイメージが取得できるようapacheの設定を変更します。
#vi /etc/httpd/conf.d/pxeboot.conf
以下の内容を記述し、保存します。
Allow fromは自身の環境にあわせて変更してください。
Alias /centos6 /var/pxe/centos6<Directory /var/pxe/centos6>Options Indexes FollowSymLinksOrder Deny,AllowDeny from allAllow from 127.0.0.1 192.168.0.0/24</Directory>
#/etc/init.d/httpd restart
VM側に新規仮想マシンを作成し、ブート順序でネットワークを最優先に起動します。
DHCPでIPアドレスが割り当てられ、PXEサーバからの読み込みが始まります。
以下のメニューが表示されれば成功です。
1)を選択し、Enterキーを押下してください。
インストーラが起動し、言語の選択画面が表示されます。
Japaneseを選択し、TABキーを押し、【OK】にカーソルを合わせてEnterキーを押下します。
日本語はまだ表示できません。というメッセージが表示されるので、Enterキーを押下します。
キーボードの選択画面になるので、jp106を選択し、TABキーを押し、
【OK】にカーソルを合わせてEnterキーを押下します。
(自分のキーボード配列を選んでください。)
ネットワークの設定画面が表示されるので、TFTPサーバと通信可能な
IPアドレス等を設定し、Enterキーを押下します。
見慣れた画面が表示されるので、あとはいつも通りにインストーラーを実行していきます。
BIOSの設定がネットワーク最優先になっていると思いますので、
インストール完了後には、起動順序をもとに戻しておいてください。
(でないと、再度インストーラーが起動してしまいます。)
ISOイメージをダウンロードしたり入れ替えたりする手間が省けるので楽になるかと思います。
光学ドライブが付属していないサーバへのインストールも可能になりますね。
kickstartを設定しておくと、インストール作業自体も自動化することができます。